(外壁) 種類の解説と改善方法

※外壁の場合も同様に、既存壁の種類によって提案する場合もあります。

壁の種類 (通常住宅や工場などによく使われるものを書いてあります)

(ア)金属サイディング(鋼板製)

金属サイディング(縦張) 金属サイディング(横張)

縦貼り                横貼り

鋼板と断熱材を組み合した材料になります。軽い事は屋根と同様に優れた材料ですが

色あせ等は屋根と同じです。最近では加工技術や断熱材の性能もあがり

バリエーションも豊富になってきています。急所となるところは開口部周りになります。

改善方法

  • サッシ(開口部廻り)のシーリング処理
  • 役物(出隅、入隅等)の点検
  • 全面塗装

 

(イ)窯業系サイディング

窯業系サイディング② 窯業系サイディング

最近の住宅では最も採用される外壁材になります。発売当初は外壁材を止める場合

表から釘打ちをするケースがあり、釘のゆるみなどから水の侵入や材料が反りあがる

ケースが今現在も見られます。

近年は金物を使った方法で正面からは釘やビスが見えない工法で行っている上に、

通気層を取った方法で結露や水が浸入した際も水が中に

入らないようになってきています。

※もっとも確認する場所については、急所になります開口部廻りや

材料同士の継ぎ目のシーリング材になります。

改善方法

  • サッシの廻り(開口部)、材料の継ぎ目部分のシーリング処理
  • 全面塗装+シーリング処理

 

(ウ)モルタル(モルタル壁+塗装)

モルタル壁

砂とセメントを混ぜて壁に塗る方法の壁になります。昔から多く見られる方法です。

モルタルだけでは性質上、水を吸いやすいために表面に塗装を施します。2つが

合わさる事で長持ちします。しかし、建物の揺れや伸縮でクラック(ひび割れ)が

起きてその所より水が浸入します。内側には防水のシートは施してあるものの

一旦水が浸入すると内部の下地が傷んでしまいます。

近年では通気工法が用いられることも増えてきました。

改善方法

  • クラック部分のシーリング処理
  • サッシ(開口部)廻り、伸縮目地のシーリング処理
  • 全面塗装+シーリング処理

 

(エ)土壁

土壁

この地域では建物によって用いられていますが、下地から仕上がりまでに

手間のかかる壁仕上がりで、現在ではあまり見かけることがない壁になっています。

代表されるのが蔵に用いられている壁などがあります。

改善方法

基本的には非常に難しいと考えます。

→下地や表面に使う土やわらなどの材料調達から工期が長く必要になります。

下地を組みなおして、別の仕上がりにする事をお勧めします。

 

(オ)タイル壁

タイル タイル②

下地にモルタルを用いて、その上よりタイルを貼り付けていく方法。意匠的にも大変

良い感じのものとなる。注意すべき点には下地との接着が悪いところからの剥がれや

サッシ(開口部)の取り合い、途中に設ける伸縮目地などが危険個所となる。

事例写真

タイル写真① タイル写真②

伸縮の目地のシーリング      開口部の廻りのシーリング

改善方法

  • 取り合い部分のシーリング打ち替え
  • タイル補修
  • タイル補修後、表面防水塗装  

 

(カ)ALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)

ALC版

住宅関係ではなかなか見られない外壁材ですが、

鉄骨造の建物には良く用いられています。軽くて断熱性が高い材料です。

素材のままでは使うことが出来ず、つなぎ部分や開口部周りにはシーリング処理が施され、

水を吸いやすい性質から表面には塗装をしています。

このような部分にはお気を付けください。

ALC① ALC②

継ぎ目部分           開口部周り。

※ALCの版の状態によっては今後改善や改修の方法が変わって行くようになりそうです。

改善方法

  • 継ぎ目部分、開口部周りのシーリング
  • 表面の全面塗装

 

(キ)中空押し出し成型材

中空押し出し成型版

セメント版の一種ではありますが、断面に穴が開いており断熱や耐久性などがありますが

一般の住宅ではあまり見かけることがなく、公共などの建物には採用されています。

つなぎ部分は雄雌のつなぎとなっていますが、特に横に張った時には

材料のつなぎや開口部分にはシーリング処理がされます。

表面塗装をする場合やしない場合がありますがほとんどが塗装膜をしています。

製品の断面

中空押し出し成型版(断面)

改善の方法

ALCと同じとなります。

 

(ク)コンクリート壁

コンクリート壁

住宅関係ではごく一部でしか見られません。大きな建物向きの考えになります。

開口部周りはよく注意していかなくてはいけません。

改善方法

  • 開口部周りのシーリング処理
  • 表面の防水処理

 

※外壁部分の突起物に関して

漏水の危険性として挙げられるものには、電気器具や設備用の換気口、

エアコンの配管カバーなど外壁に穴を開けて内部と接続されているものも

原因の一つとなります。これらも点検の際疑っていきます。