雨漏りについて
建物は新築されてから経年変化により痛み始めます。特に水廻りなどは使うことが
多い場所から修繕が多い場所とされていますが、建物の外廻りなどは地域の気象条件等に
より劣化の時期が違います。近年の建物については保証をする事となっているために施工には
細心の注意が施されています。雨漏りとは通常屋根が多いとされていますが、最近では
屋根の形状も複雑なものがない設計をされている為に、その問題が比較的少なくはなって
きています。
最近では外装には塗り物(土壁、モルタル)等が少なくなり、デザイン化された壁材を
く使うことで意匠的には良くなってきたものの、本来建物は異種の材料が多く使われて
それを施工する専門業者もいますので、ちょっとした施工上のミスから漏水するケースも
多いことが現在わかってきています。
雨漏りはすぐに出てくることがなく時間をかけて、天井や壁、サッシ、床などから出てきます。
その水の経路については単純に一つとは限らず複合した原因の場合もあります。雨に限らず
雨と風が同時の場合、雪によるものなど色々あります。
ただし結露は外部、内部の気温差によるもののために雨漏りと決めつけることはできません。
一旦建物のどういった場所から雨漏りがしやすいのか実例を紹介したいと思います。
一般的な屋根の形状と屋根の呼び名、あくまで代表的なものを中心としています。
↑上の画像についての解説
最近比較的多くなってきました建物の形状です。
屋根の軒先(壁から出ている部分)が少なくなったり、全く出ていない状態になった事や
↑上の画像についての解説
この事例は昔からある和風の建物ですが、壁を見たときに柱が表に出ている仕上がり(真壁)
などは柱と屋根の取り合いに危険個所があり雨漏りをしてしまうケースがあります。
※一般的な漏水が起こりやすい部位になります。建物の形状や仕上がりによって違う場合があります。
参考事例紹介
(このようなところを見かけましたらお問い合わせください。)
①サッシと外壁の取り合い
異種の材料が取り合っている部分で最も雨漏りが
起こりやすい場所になります。雨漏りが起きた場合に
内側の窓の木枠や壁の仕上がりにシミや最悪はカビが
②外壁の塗装
外壁の表面を塗装した後で起きているこの現象ですが、
途中に塗装のふくれが起きて塗装の膜が破れて
しまっている。そのままにしておくと雨水が塗装の
膜の間に入ってしまい壁材を痛めてしまい、
その後には雨漏りにつながります。
③外壁材の浮き
紫外線等による経年劣化で、外壁材の変形が起きる。
今でもみられるが、外壁材を表側から釘打ちした
④屋根の塗装不良
必要として行われた塗装が、はがれたりしている状態
⑤外壁材の継ぎ目のコーキング
今現在最も雨漏りにつながりやすい部分
目視可能な場所の為に是非確認してもらいたい場所です。
ここからの雨水の侵入は内側の下地や断熱材を
痛めます。